2012年4月25日水曜日

120303~04_奥多摩/石尾根_02

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二日目の朝。夜明け前の冷え込みも気にならず、グッスリ眠れました。

ビヴィのジッパーを開けムクリと起き上がり、シェルターの外の様子を見てみると…
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真っ白。
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朝食後、すぐに撤収するのも勿体ないのでパシャパシャと景色や道具の写真をとって遊んでいました。

そんなことをしているあいだ、何人かのハイカーが前を通り過ぎました。
軽く挨拶し、昨晩の状況や下山ルートなど他愛も無い話をして別れます。
外気温は-4℃。こんな世界で散歩する人達は、みんな気持ちよい雰囲気を持っています。

時間は10:30。いつものことですが、ずいぶんゆっくりしてしまいました。
撤収を済ませ下山開始。
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鷹ノ巣避難小屋前を通過。
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結構大きなテントが張ってあった形跡が。昨晩はさぞかし盛り上がったんだろうなぁ。

鷹ノ巣の山頂に向かう途中、トレイルの真ん中に人が立っています。近づいてみると…
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うわぁ〜!!凄いカメラ!!
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僕のカメラでとったのはこんな感じだけど、いったいどんな風に写るんだろう。

引き続き鷹ノ巣山頂を目指します。
避難小屋と山頂の間でも素敵なフラットが。
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最後はヒィヒィ言いながら山頂に到着。
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初日、南面の尾根から登ってみて結構雪が少なかったため、北側にある稲村岩尾根から下山することにしました。
ある程度の雪が積もっていればスパイクのおかげでガシガシ降りれるし、膝への衝撃も吸収してくれそう。

下山開始。なんだか3D視点のゲーム画面のようです。
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途中自分の足音を録音したりしながら快調に下ります。
標高900m付近から雪が少なくなってきたので、稲村岩でクランポンを外すことにしました。

ところが数歩進んで先を見ると…
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あわわわ… こんなとこ爪なしでは絶対歩きたくないです。
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外したばかりだけどまた装着。

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小石混じりで歩きづらい箇所もありましたが、結局標高650mあたりまでクランポンを装着したままでした。

今回は合計25時間40分を山の中で過ごしました。
23km程歩いたので足腰に疲労は感じますが、普段の生活で溜まった「頑固な油汚れ」のような疲れはキレイに無くなっていました。
山からたっぷりとエネルギーを貰えたようです。

東日原のバス停近くにある『岡部酒店』でいつも通り缶ビールを購入。
寒くたってやっぱり下山後のビールは美味しいです。
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そして駅に着いたら『こうらく』の定食。
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今日は嫁が以前食べていて美味しそうだったので『Bコース トリササミと野菜の天ぷら』にしてみました。奥多摩下山後のキラー定食『肉天定食』のパンチ力も捨てがたいですがコレもまた美味しかった。

ガタンゴトンと電車に揺られ家路に着く間、Facebookに写真をアップ。
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普段の生活はもちろん、山でもiPhoneが欠かせなくなってしまった。
山と高原地図もアプリ化されて、どんどん便利になっていく。
最近、日帰りハイクのカメラはiPhoneでもいいかなあ(なにせ起動が速いし、意外と広角)と思っているのでLifeProofを購入して防水カメラ仕様にしちゃおうかなぁ…。

おしまい

2012年4月18日水曜日

120303~04_奥多摩/石尾根_01

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久しぶりにソロでのオーバーナイトハイク。
日中はたっぷり歩いて、夜はアニメを観ながら美味しいもの食べてたっぷり寝る、というのをテーマに奥多摩に行ってきました。

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初日は鴨沢から入り、七ツ石山に着いた時点で右(鷹ノ巣山)に行くか、左(雲取山)に行くか決めることに。(無計画過ぎますね、反省)

鴨沢のバス停から集落を抜け登山道に入ります。
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随分とぬかるんでる所もありましたが、利用する人が多いルートなのでとても歩きやすいです。
標高1000m付近、気温は+4℃と暖かめ。おにぎりを食べながら歩を進めます。

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Birdsong 02 by Shinobu Koike
標高1200m付近、トレイルに雪が増えてきました。
とても上手に鳴く鳥がいたのでiPhoneで録音。

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標高1500m付近、気温は+1℃。
地面が剥き出しになっている箇所はもうないのでクランポンを装着。

①. smartwool / PhD Outdoor Ultra Light Mini [21g]
②. Salomon / ELBRUS WP (MEN) [574.5g]
③. OR / Flex-Tex Gaiters [58g]
④. Hillsound / Trail Crampon size-XL [455g]

概ね快適な組み合わせ。②はソールが柔らかいのが好みです。
冬期の足下はこの形に落ち着きそう。

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標高1600m、七ッ石小屋。
休憩込みでここまで3時間とほぼコースタイム通り。
いつにない頑張りで疲れた体に、LOWSONで購入したキラースイーツを投入します。

七ッ石小屋から10分程で石尾根縦走路に突き当たります。
さて、どっちに行こうかな。
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左は七ッ石山を経由して雲取山へ。

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右は鷹ノ巣山へ。

とくに理由はなかったのですが鷹ノ巣山方面へ行くことにしました。
いま思えば、パッとみて下っているのに惹かれたのでしょう。

ココからは大好きな稜線歩き。防火帯の広い尾根は最高です。
周囲に誰もいないようなので「ヒャッホーッ!!」とか「ウッヒョーッ!!」と声を出しながら歩きます。
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高丸山の登りで後ろを振り返ったところ。
ここでは「はふぅ〜…」とため息をしっかり発音。自分が歩いた稜線を眺めると、たまらない気持ちになります。

高丸山を越えた辺りで疲れがどっと出てきました。少しハシャギ過ぎたようです。
時間も遅くなってきたので鷹ノ巣小屋にたどり着く前に適地があればビバークすることに。
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無事、良さげな場所を発見。陽が落ちる前に幕を張ることもできました。

楽しみにしていた晩ご飯。
いろんな炙りものを泡盛呑みながら頂きました。
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備忘録としてシェルター内の温度、今回の着衣、寝床をかいておこうと思います。
*①→③ 数字の少ない方が体に近く、増えるごとに外側になっていきます。

調理前と調理後でテント内の温度変化は-2℃~+4℃。

①. smartwool / Neck Gaiter [58g]
②. Outdoor Research / Peruvian Hat [52g]

③. finetrack / フラッドラッシュ®スキンメッシュT size-L [47g]
④. smartwool / Men's Midweight Crew size-M [244g]
⑤. patagonia / Men's R2 Jacket size-M [404g]
⑥. OMM / Cypher Smock size-M [249g]
⑦. Western Mountaineering / Hooded Flash Jacket size-M [277g]

⑧. smartwool / Men's Lightweight Bottom size-S [190g]
⑨. Arc'teryx / Gamma AR Pant size-M/M [480g]
⑩. smartwool / PhD Running Light Mini [29g]
⑪. mont-bell / U.L.ダウンパンツ Men's size-L [190g]
⑫. mont-bell / エクセロフト フットウォーマー [151g]


⑭. 山と道 / U.L.Pad15s 100cm [75g]
⑮. NANGA / ナノバック720SPDX [1147g]

⑯. mont-bell / U.L.コンフォートシステムピロー [68g]
⑰. マイコール / くつ下用オンパックス [37g]
⑱. 山と道 / U.L.Pad15s 200cm [157g]
⑲. MYOG / Soft Tyvek® Center Zip Bivy [247g]
⑳. Astro-Foil™ / Astro-E 122cm×50cm [142g]

この日は比較的暖かく、行動中は⑥を脱ぎ終止③+④+⑤の状態。

⑭はいつもの通り寝袋にイン。
今回、初めて使った⑮。860フィルパワーのダウン720gの壁は快適過ぎます。
サイドのジップを開けたまま寝てしまい、寒さで一度目を覚ましたものの閉めた後は爆睡。

⑰はいつもの通り④の腰あたりに貼付けて使用。
私の冬期寝床システムは少々大袈裟。次回、雪上で寝るときは⑱を無しにしてみよう。(持っては行くけど…)

作ってから、なかなか試す機会が無かった⑲。なかなか快適でした。

⑳は雪でメチャクチャ滑る。誰かがどっかで解決法を書いてた気がするけど忘れてしまった。

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食後はぬくぬくの寝袋に包まれて、『夏目友人帳 肆』を観ながらホロリと涙を流しダラダラと過ごしました。

つづく