
二日目の朝。夜明け前の冷え込みも気にならず、グッスリ眠れました。
ビヴィのジッパーを開けムクリと起き上がり、シェルターの外の様子を見てみると…

真っ白。

朝食後、すぐに撤収するのも勿体ないのでパシャパシャと景色や道具の写真をとって遊んでいました。
そんなことをしているあいだ、何人かのハイカーが前を通り過ぎました。
軽く挨拶し、昨晩の状況や下山ルートなど他愛も無い話をして別れます。
外気温は-4℃。こんな世界で散歩する人達は、みんな気持ちよい雰囲気を持っています。
時間は10:30。いつものことですが、ずいぶんゆっくりしてしまいました。
撤収を済ませ下山開始。



鷹ノ巣避難小屋前を通過。

結構大きなテントが張ってあった形跡が。昨晩はさぞかし盛り上がったんだろうなぁ。
鷹ノ巣の山頂に向かう途中、トレイルの真ん中に人が立っています。近づいてみると…


うわぁ〜!!凄いカメラ!!

僕のカメラでとったのはこんな感じだけど、いったいどんな風に写るんだろう。
引き続き鷹ノ巣山頂を目指します。
避難小屋と山頂の間でも素敵なフラットが。

最後はヒィヒィ言いながら山頂に到着。



初日、南面の尾根から登ってみて結構雪が少なかったため、北側にある稲村岩尾根から下山することにしました。
ある程度の雪が積もっていればスパイクのおかげでガシガシ降りれるし、膝への衝撃も吸収してくれそう。
下山開始。なんだか3D視点のゲーム画面のようです。




途中自分の足音を録音したりしながら快調に下ります。
標高900m付近から雪が少なくなってきたので、稲村岩でクランポンを外すことにしました。
ところが数歩進んで先を見ると…

あわわわ… こんなとこ爪なしでは絶対歩きたくないです。

外したばかりだけどまた装着。


小石混じりで歩きづらい箇所もありましたが、結局標高650mあたりまでクランポンを装着したままでした。
今回は合計25時間40分を山の中で過ごしました。
23km程歩いたので足腰に疲労は感じますが、普段の生活で溜まった「頑固な油汚れ」のような疲れはキレイに無くなっていました。
山からたっぷりとエネルギーを貰えたようです。
東日原のバス停近くにある『岡部酒店』でいつも通り缶ビールを購入。
寒くたってやっぱり下山後のビールは美味しいです。

そして駅に着いたら『こうらく』の定食。

今日は嫁が以前食べていて美味しそうだったので『Bコース トリササミと野菜の天ぷら』にしてみました。奥多摩下山後のキラー定食『肉天定食』のパンチ力も捨てがたいですがコレもまた美味しかった。
ガタンゴトンと電車に揺られ家路に着く間、Facebookに写真をアップ。

普段の生活はもちろん、山でもiPhoneが欠かせなくなってしまった。
山と高原地図もアプリ化されて、どんどん便利になっていく。
最近、日帰りハイクのカメラはiPhoneでもいいかなあ(なにせ起動が速いし、意外と広角)と思っているのでLifeProofを購入して防水カメラ仕様にしちゃおうかなぁ…。
おしまい