入笠山。二日目の朝。
"早起きして隣の釜無山を目指す"という選択肢を遥か彼方に吹っ飛ばすくらい熟睡してしまいました。
今日はロープウェイで下山して、早めに帰宅することにします。
コーヒーを飲みながら撤収作業をしていると、脇の道路に止まった車から人が降りてきました。
こちらに向かってきます。
「あまりいい気分じゃねえなぁ〜」(Xさん)
「…」(私)
「あまりいい気分じゃねえよぉ〜」(Xさん)
「…… あぁ!紅葉軒の社長さんに幕営許可を頂いてるんですよ〜」(私)
「おお、そうか!それならいいんだ」(Xさん)
良かった〜。何事かと思いました。
誤解も解けたようで、しばし立ち話していると
「時間あるんだろ、ちょっと案内してやる」(Xさん)
「…… はい!!」(私)
入笠山の西側には『JA上伊那』所有の牧場があり6月〜10月まで牛の放牧がおこなわれています。
Xさんはこの牧場の管理を任されているとのことでした。その牧場を車で案内してくれるようです。
この辺りは関係者以外立ち入り禁止の区域。
(Xさんは誤解したことに気を使ってくれたのか特別に案内してくれました。ありがとうございます!!)
うお〜、広い!!
6月からは牛がココに来てのんびり暮らすのですね。健康な牛が育ちそうだ〜。
入笠山の北東側は富士見パノラマリゾートがあり冬はスキー、夏はマウンテンバイクで賑わっています。
西側はそれとはまた違った雰囲気。周りに見える山稜はとても女性的で、おもわず見とれてしまいます。
また、上空に雲がかかりづらいらしくJAXAの天文台があったりします。
なんとも素敵な場所ですが、残念ながら立ち入り禁止。牛さん専用だそうです。
時刻は12:00
入笠西側を案内していただき、紅葉軒のテン場まで送ってもらいました。
撤収を終え下山開始。
テン場から歩いてすぐ、湿原の前にある山彦荘に到着。
信州高原名物『そばドラ』ですと!?
買います。
食べます。
湿原を観ながら一つ頂きます。残り三つはお土産です。
おやつも食べたし、下山しましょう。
湿原を通ってロープウェイ乗り場に向かいます。スズランが咲くのはもうちょい後のようですね。
ロープウェイ乗り場に到着。
『ハイカー専用』と書かれた切符を購入して乗り込みます。
おしぼりのサービスは最高に嬉しいです。
昨日は250分かけて歩いて登りましたが、ロープウェイを使い10分で下山。
この時間はバスの運行が無いようなのでタクシーで富士見駅まで向かいます。
駅に着きましたが、電車の時間までかなりあるので昼食を摂りたいところ。
運転手さんに食堂について聞いてみると、駅の目の前に2軒、路地を少し入った所に1軒あるそうです。
まずは『駅の目の前に2軒』の様子をみて、次に『路地を少し入った所の1軒』へ行ってみると…
ん… なんか期待できそうな雰囲気。もしかしたら、、、
ココにしましょう。
中に入るとウェイトレスの女性が一人、カウンターに座った近所の常連風のおじさん2人と話しています。
内装は暖炉があったりして落ち着いた雰囲気のペンションのよう。
メニューにある『ミックスグリル定食 ¥1,600』を注文。
1番下に書いてあった『ステーキ定食』が食べたかったのですが『¥4,000』となっていたので断念。
まずはスープがきました。普通に旨いです。
おお〜、きました!!
旨いです。デミグラスソースがかなり旨いです。(しっかり作られてるといった印象)
それから鉄板の中央奥に見えるのは意表をついて『ふろふき大根』これもおいしかった〜。
大満足で完食しました。
あとは電車に揺られて帰るだけです。
Xさんが言っていたのですが、入笠山では多様な植生がみられるそうです。
それに、天文台があったり、マウンテンバイクやスキー、360度の眺望がえられる山頂へはロープウェイで簡単にアクセス。林道も整備されてて車やバイクでも来れる。
入笠山には、人を引き寄せる特別な何かがあるように思えます。
それゆえなのか、人の手が加わり過ぎているのが少し残念な気もします。
ハイキングにタイムマシンを使えるなら真っ先に訪れたい山です。
おしまい
今回の旅はいつもよりも山行革命感が高いですね(笑)。
返信削除「あまりいい気分じゃねえなぁ〜」っていう表現が怖い〜。
でも誤解も解けたようでよかったです。
そしてレストラン!カメラがいいのか(iPhoneですか?)
けっこうなデラックスムード出ています。
流れにまかせてみると、色々と起こるものなんですね。
いや〜、尊敬する淡海大先生のような妖怪変化もぶっとばす摩訶不思議アドベンチャーにはほど遠いす〜w
削除レストランというか喫茶店?はなかなか良い雰囲気でしたよ。
カメラはNEX-7。ですが、初めてちゃんとしたカメラをいじるので難しかったです〜。いろいろ勉強中す。
頭とオシリだけ決まってる無計画な旅は良いですね。